ブラジル ミナス・ジェライス州のプロポリスへのこだわり

昭和薬科大学名誉教授 藤本琢憲博士(左)、社長(中央)、現地スタッフ(左)
昭和薬科大学名誉教授 藤本琢憲博士(左)、社長(中央)、現地スタッフ(左)

サプリメントとして評価の高いプロポリスですが、その中でも安全性が証明され特に評価されているのは、ブラジル産のアフリカ蜂化ミツバチが樹脂源植物バッカリス系(Baccharis dracuncliforia)のアレクリンを起源植物として作るプロポリスです。

 

ブラジル産プロポリスは、地域により12種類に分類されていますが、日本の市場に流通しているのは、主にこのバッカリス系プロポリスです。プロポリスの原料となるアレクリンの新芽が採れる時期は天候にもよりますが1-5月と限定されるため、この時期にとれる鮮やかな緑が綺麗なグリーンプロポリスは、年間を通して生産されるわけではありません。乾季でえさが少ない時期や、アレクリンの新芽がない時期に無理にプロポリスを生産させることは出来ませんし、させません。そのため、1年の大半はミツバチ達が無事来年もプロポリスを作れる元気な巣として生き残るよう、食料となる花の管理やミツバチの健康管理に専念する養蜂業となります。**はちみつや花粉、ロイヤルゼリーは不足すると、ミツバチがプロポリスを生産する負担となりますので弊社では収穫しておりません。**

 

プロポリス原隗の買い付けの通訳としてブラジルへ同行し、現地の研究者や生産者、業者と交流を深めた経験から、プロポリスの良質な樹脂源植物のアレクリンが豊富に自生する、ミナス・ジェライス州のとある小さな町から7.5Km離れた所に自らの養蜂場を構えることにしました。養蜂園の土地の周囲は牛の放牧やユーカリの植林地として利用されており、自然が豊かな環境です。土地の所有者から遺産相続を受けた子供たちが土地を分けた際に売りに出た物件で、購入した当時は荒れた原っぱのような風景でした。

 

養蜂園をスタートしてからの数年間は現地の従業員に苦労させられましたが、困った時に助けてくれたのも難題を解決してくれたのも、現地の知り合いや町に住む友人、そして養蜂仲間たちでした。まったくのよそ者だった私と私の家族をあたたかく、時には好奇の目で遠巻きにしながらも迎え入れてくれた町の人たち。町を訪れると日本人が来た!と子供たちが学校で発表するからインタビューさせて欲しいと訪ねてきたり、町の中で遊びに行った翌朝に、見ず知らずの人から「昨日は~に遊びに行ったんだって?」と声をかけられたりしながら、少しずつ馴染んできました。

 

養蜂園の設備を整えるために町の建築資材屋から沢山買い物をし、土木工事や野良作業で人を雇い、従業員を雇い、日々の買い物をしと、町の経済に小さいながらも貢献して参りました。全て個人資金を投じてやってきたので、全部で幾ら使ったのかはとても怖くて目を背けております。

 

ミツバチたちは天候に影響されてエサ不足になったり、病気になって数が減ったこともありましたが、10年かけて養蜂園内に蜜源・花粉植物を増やしてきたことと、養蜂業30年以上のベテランの養蜂家の世話のおかげか、今日も元気よく養蜂園内を飛び回っています。

 

 **プロポリスに携わるようになった経緯は「エルザ東京とは」に記載しておりますので併せてご覧ください。**