ミツバチのために花を植えましょう!

地平線をはるか遠くに見渡すことが出来るブラジルに行くと、普段日本の都会にいる時にいかに地面をみる機会が少ないかを考えさせられます。

 

2-30年前は東京にも地方都市にもあちこちに子供たちが遊び、花にミツバチが訪れ、昆虫が沢山いる空き地がありませんでしたか?家々の庭や道路には所狭しと植木鉢が並び、植え込みが沢山ありました。ところが最近は一戸建ての家が減りビルやマンションなどの建物が立ち並んで空き地が減り、雑草や野の草花を目にすることが少なくなりました。また昔はどこにでもいたハトや雀、庭の草花に飛んでくるミツバチが減った気がするのは気のせいでしょうか?

 

昨今ほとんどの道路が舗装されるにつれ雨は地面から地下に吸収されなくなり、本来ならば地中に蓄えられ湧水として溜まるはずの水は、昨今のゲリラ豪雨とあいまって私達の生活を洪水という形で脅かすようになってしまいました。

 

土があり植物があり、動物がフンをして土を肥やし、鳥や昆虫がいて花が咲き、ミツバチが来て食物が実りそして人間が食べるー長い年月回ってきた命のサイクルは、いつの間にか私達人間が自然の中で動物として生活しなくなった頃からバランスを失いつつあるようです。

  

今の暮らしが変えられないならば、せめて少しでも環境のために庭をコンクリートで固めてしまうのはやめて、昔のように砂利を敷いたり飛び石を置いたり、芝生を敷いたりして土の表面積を増やしてみませんか?夏の暑さも和らぎ、自然に雑草や野の草花が咲きミツバチが訪れ、気づけば皆さんの庭やベランダがオアシスとなっていたら素晴らしいのではないでしょうか。

 

庭がない人でもベランダで植木鉢やコンテナを使い、花や野菜果物を育てることは出来ます。是非自然のサイクルに繋がる・あるいは貢献する努力をしてみませんか。あなたの庭にくるミツバチは、ポリネーターとして大変重要な役割を果たしてくれることでしょう。そして私達人間の重要なビタミン・ミネラル供給源となる野菜・果物・木の実の生産に貢献してくれるのです。

 

是非、今を生きる行きとし生ける全ての命のために、そしてまだ見ぬ未来の多くの命のために身近に出来ることから着実に、具体的に行動をしてみませんか。一人一人の小さくささやかな行動が、きっと大きく未来を変える原動力になると、自然の恵みを頼りにそしてミツバチたちを大切にしながら養蜂を営む私は信じています。

 

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コメント: 1
  • #1

    三好正則 (金曜日, 15 5月 2020 03:49)

    ご活躍御喜び申し上げます。
    武井社長の目指すミツバチの居る暮らしには大いに共鳴します。それにしても雄大なブラジルの大自然の中で養蜂(プロポリス生産)ができることは大変理想的な環境で、「素晴らしい」の一言です。

    小生も、趣味の域ではありますが、若干ミツバチを飼い、日々戯れています。始めたきっかけは、やはり環境美化と天然蜂蜜の魅力にありました。そして蜜源となる花や果物などの作付け面積が増え、また街中でも飼える都市養蜂が盛んになってほしいと願うものです。

    武井社長が言われる通り、環境指標生物のミツバチが生きられる環境は人間にとっても非常に大切な生活環境となると確信しています。言い換えれば、ミツバチが生きられない世界は、人間も生きられない厳しい世界となり得るということではないでしょうか。

    今、ミツバチが苦しめられている農薬の問題にしても、止まない限りは、やはり長期的には人間の身体が蝕まれていくのではないでしょうか。
    武井社長も実践されている無農薬、自然栽培は理想的です。昨今、多くの消費者も関心が高まっています。

    また、「庭の一隅にでも草花や野菜を」と述べられていますが、正にその通りだと思います。特に都市化が進んだ都市部などでは全く土の表面積がなくなり、土の匂いを忘れるほどです。

    現代人は、土を奪いコンクリート化してしまった罪滅ぼし(?)にビルの屋上は花木、果物、野菜ができる屋上庭園を義務化するシステムにすべきだと思っています。言われる通り、各家庭でもプランターの一つでも置くことを心がければ、私たちを取り巻く環境は自然に近づいていきます。ヒートアイランド現象も少しは防げるのではないでしょうか。

    武井社長の目指すミツバチと共に暮らす生活。必ずや健康的な理想の世界へと導いてくれるものと確信します。益々のご活躍祈念いたします。