主役のミツバチたち

これは屋根の部分です
これは屋根の部分です

設置前の巣箱です。養蜂園から7.5㌔離れた町にある自宅で、巣に入れる巣板の取り付け、屋根の取付け準備、巣箱設置用の土台作りなどの準備をしてから養蜂園に運び込みました。ブラジルの種蜂は西洋ミツバチと気が荒く獰猛なアフリカミツバチが自然交配した混血種なので手入れが大変です。穏やかで養蜂服を着なくても手入れが出来ると言われているニホンミツバチとは随分違いますね。

養蜂園内に無事設置された巣箱。パッケージでオア馴染み写真です。
養蜂園内に無事設置された巣箱。パッケージでオア馴染み写真です。

念願の真新しい巣箱を設置し終わったところで一安心・大満足のポーズ! この後、順次ミツバチを新しい巣箱に移しましたが、逃げ出したりせずに無事定着してくれ、晴れてプロポリスの生産を目指した養蜂業が始まりました!

巣箱設置から10年目、巣箱をリニューアル。緑に塗り、E. Tokyoの名前を入れました。
巣箱設置から10年目、巣箱をリニューアル。緑に塗り、E. Tokyoの名前を入れました。

巣箱は養蜂園内の三箇所に分けて設置しています。働きバチは4-5km四方も移動するため、目立った差が出るかは分かりませんが、設置場所によってミツバチの生態やえさのとり方、巣の規模、またプロポリスの生産に差があるかどうかなどを観察しています。

養蜂用の防護服を着て巣箱の様子を観察し、写真やビデオを撮ります。暑い日はサウナに入っているようです。

 

全身くまなく覆っても、服の隙間からミツバチが侵入して刺されることもしばしば。。

ミツバチは巣の気温を一定に保つため水を必要とします。蜂用の水場もまめに手入れします。ハチのためとは言え、暑い時期には養蜂園内に生息する色んな動物が水を飲みにきているようです。

養蜂園内のえさとなる花が少なくなる時期は、ミツバチを花の豊富な地域へ移動して間借りますが、これは移動先でのミツバチの定期健診の様子。巣箱を1つ1つ開けながら、巣の様子を観察していきます。えさとなるハチミツが豊富にあるか、巣全体の育ち具合はどうか、外敵による被害がないかなど、細かくチェックしていきます。

何枚かの巣板を取り出し、えさとなるはちみつの貯蔵状態や、産卵が問題なく行われているかなどをチェックします。この巣板には蜂蜜がたっぷり貯蔵されていました。

雨で野良作業が出来ない時や時間がまとめて空いた時などは、使っていない巣箱の手入れ(汚れ落とし、巣板の調整など)をします。

アドマルさんにアドバイスもしてもらって入り様子。
アドマルさんにアドバイスもしてもらって入り様子。

近隣に住む昔から交流のある養蜂家のアドマルさんや、他の養蜂家たちと定期的に連絡を取り天候・気候による影響、病気や天敵などの情報交換をしています。流行病や天候・気候の影響が出ている時の対策など、心強い仲間に恵まれています。
 

びっしりとミツバチがついているのが見えます。慣れた養蜂家だと、気の荒いミツバチ相手でも手袋なしで作業が行えます。実はミツバチに刺されるのは日常茶飯事なので、一つ二つ刺されても抗体ができているため気にならない、というのが本当のところ・・。

養蜂園で収穫したプロポリスは、どの巣箱からどんなグレードのものがどれだけ採れたのか、細かく記録しています。
養蜂園で収穫したプロポリスは、どの巣箱からどんなグレードのものがどれだけ採れたのか、細かく記録しています。

巣箱毎に個別の袋に収穫日・収穫量を記入して保存し、巣箱ごとに品質検査をしてもらい、巣箱の設置場所あるいは巣箱毎にどれだけの差異があるのかを観察しています。 

 

*将来的には、プロポリスのことを勉強したい、研究したい団体や個人のための研究施設として利用してもらえるようにしたいと考えています。ご興味のある方はご一報ください。

写真左から:昭和薬科大学名誉教授 藤本琢憲教授、写真中央:弊社社長、写真右:従業員の養蜂家
写真左から:昭和薬科大学名誉教授 藤本琢憲教授、写真中央:弊社社長、写真右:従業員の養蜂家

収穫したばかりのプロポリスと、日本で製品化したプロポリスの完成品を持ってのポーズです。
太古の昔から紡いできたミツバチたちの命の営みと、遠い地球の裏側の私たち人間が繋がっているのはなんとも不思議なものです。

養蜂園の朝は早朝7時から始まります。今日も一日養蜂園の中を行ったり来たり。3箇所に分けて設置してある巣箱グループをそれぞれ見回り、手入れをして写真をとりました。日が暮れたから帰りましょうと、トラックの荷台でパチリ。